2024年4月8日月曜日

【】柏井4丁目 梨の花(花粉採取のお手伝い)

  今年も梨の花が咲き始めました。一般的に梨の受粉は人工授粉です。今年はこの人口受粉作業に大きな問題が発生しました。人工授粉をする際の花粉が入手困難となったのです。そこで、数日前のNHK首都圏ネットワークのニュースでも放送されましたが、ボランティアでその花粉採取の支援を行うことになりました。花粉不足の原因は中国からの輸入に頼っていた花粉が輸入禁止となったからです。中国の梨の産地で火傷病が発生し、その菌を持ち込むと感染拡大し、梨畑が全滅することも考えられるほど大変な病気のようです。受粉は蜜蜂等の虫による自然受粉でも良いのですが、ミツバチは何故か梨の花粉は喜ばず、ハチの箱を置いても畑の外に出かけ、菜の花やらもっと美味しそうな花粉で蜜を集めるようなのです。一定の収穫量を確保するためには人工授粉がかかせないようです。また、花粉は豊水なら豊水ではなく、別の花粉によって受粉させないと実がならないそうです。花は桜と同じように、一気に咲きます。ゆっくりと家族だけで花粉を採取する余裕はありません。市川市は梨の産地です。大町には梨街道もあり、広大な梨畑が広がっています。そこで市川市では、市民にこの窮状を訴えて大規模なボランティア募集活動を行い、400名近い数のボランティアを集めたそうです。昨日は100名以上のボランティアが集まり花粉採取を行ったようです。

 ここ柏井4丁目にも広い梨畑があります。我々が借りている畑の園主も梨を作っています。昨日は、支援活動として梨の花の採取をしてきました。それを園主に許しを得て、少し写真を撮りましたので、それを掲載します。

【採取した花】取ってはいけない葉や、開きすぎの花が混じっていますね。開きすぎや蕾から取れる花粉は受粉率が良くないようです。


【花の粉砕】取った花を粉砕して、赤い袋状のものを取り出します。


【花の粉砕後】粉砕後の赤い袋状の物。この後にふるいにかけてごみを取り除きます。



【梨の花粉が入った袋1】ごみを取った後の状態。これで1~2グラムの花粉が取れる?


【梨の花粉が入った袋2】上図の拡大。この後に糸取り機にかけて糸のようなものを取り、その後に13~15時間掛けて赤い袋状の物をはじけさせ、中の花粉を取るのだそうです。更に、この後、花粉を薄めて使える状態になるようです。ずいぶん手間がかかります。


【秋月の花】八重のような花ですね。花はきれいですが、これからの作業量は膨大です。実際に作業の支援をやると理解できます。なかなか機械化はできません。受粉後、摘果を数回やります。害虫、病気対策も必要です。販売価格はあまりのも安いと思えます。


【ラ・フランスの花】この花は桜のように広がらないようです。


写真はスマホで撮っています。

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